(写真:JAXA提供)
①小型回収カプセル
【品質管理体制】
当社、装置システム事業部は
国際標準 品質規格 ISO9001を
取得し品質管理を行っております。
宇宙関連事業
弊社の製作品が宇宙にて活躍しています。
弊社の製作した宇宙向け高純度ステンレス配管が宇宙にて活躍しています。NASA(アメリカ航空宇宙局)の溶接スペックにて施工。大変厳しい非破壊検査を実施し超高品質な配管を実現しています。
(写真:JAXA提供)
②燃焼実験チャンバー
(写真:JAXA提供)
③I-BALL
(写真:JAXA提供)
④静電浮遊炉
(写真:JAXA提供)
⑤LNG-ENG
⑥水再生モジュール
(地上機)
①搭載小型回収カプセル(JAXA納品)推進系配管製作及び艤装支援
小型回収カプセルとは?
宇宙ステーション補給器「こうのとり」に搭載された試料回収カプセル。
こうのとり本体には大気圏を突破する性能は無い為、わざと壊れる様に大気圏に落としISSで積んだゴミと共に燃やし処分する事になるが、この「小型回収カプセル」は再突入起動投入後に 「こうのとり」から分離されて再突入させ、パラシュート降下した後、洋上で回収されます。
この「カプセル」によりISSから研究成果・試料を持ち帰る事ができ、さらにその技術は将来の有人宇宙船の開発にも繋がると期待されています。
揚力誘導飛行により再突入時の加速度環境の緩和を行う再突入体としては世界最小レベルです。窒素ガスを噴射して姿勢制御する機能を有します。弊社ではこの姿勢制御の為に窒素ガスを噴射するスラスターバルブと窒素ガスタンクを繋げる推進系配管製作及び推進系の艤装実証作業を担当させて頂いております。
3Dプリンターにて樹脂で造形された模擬カプセルに、当社で製作した配管類が実機と同様に組込む事が可能か実証作業も行いました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)小型回収カプセル
(写真:JAXA提供)
2017年4月に、弊社にて地上実証機(EM)の推進系配管の製作組立を実施しJAXA筑波宇宙センターに納入しました。その後。フライトモデル(PFM)、実際に宇宙に行くものの製作を受け、昨年、JAXA筑波宇宙センターに納入しました。
弊社が製作担当した推進系、高圧配管部分の概略図と実際の製品写真
2019年3月26日に小型回収カプセルの成功にあたり貢献した企業としてJAXA様より感謝状を頂きました。
宇宙関連の当社における主な実績
NASAの宇宙向け配管溶接規格
MSFC-SPEC-560A に則り 特殊工程認定を取得しています。
②多目的実験ラック(MSPR)2010年
多目的実験ラックは、「きぼう」船内実験室に搭載される実験ラックであり、ワークボリューム(WV)、小規模実験エリア(SEA)、ワークベンチ(WB) からなる実験空間において、ユーザーに実験用の電力、通信、ガス供給・排気といったリソースを提供する設備です。比較的大きな実験装置はワークボリューム へ、小型のものは小規模実験エリアへ設置し、それぞれの区画を利用した実験を同時に行うことができます。ワークベンチは作業台の役割を担っています。ま た、燃焼実験を行うための燃焼実験チャンバー(CCE)を備えており、燃焼現象の解明に貢献するものと期待されています。
本ラックは、2011年1月に「こうのとり」2号機(HTV2)でISSに運ばれました。
③再突入データ収集装置(i-Ball)2012年
i-BallとはIHIエアロスペースが自社で開発・製造した、大気圏再突入による再突入機体の破壊を観測するための装置である。直径は40cmの球体、重さは21kg。球体の一部に写真撮影のための丸いガラス窓が付いており、眼球(eye)を連想させる形状であることから、i-Ballと命名された。
④静電浮遊炉(ELF)
2014年3月、静電浮遊炉(ELF)ガス配管を納入しました。蛍光浸透探傷検査、X線検査等、大変厳しい検査をクリアし宇宙へ送り出されました。
(JAXA提供)
(写真:JAXA提供)
静電浮遊炉(ELF)
微小重力環境下で帯電した試料と周囲の電極間との間で働く静電気力を利用して物質を浮かせ、容器を用いることなく液体を保持する(非接触)ことがで きます。2000℃を超える融点が高い材料等の溶融状態(高温融体)の物性(熱物性)の高精度な測定が可能であり、金属から絶縁体まで幅広く高温融体の熱 物性データを計測できる世界有数の装置です。高温融体の熱物性データを取得し、得られた実験結果をデータベース化することで、鋳造や溶接シミュレーション の高度化による材料生成プロセスの改良や我が国の新機能材料の創出に貢献します。
⑤LNG-ENG
液体酸素と液化天然ガスを推進剤とした新技術「LNG推進系」
「LNG推進系」とは、LNG(液体天然ガス、主成分は液体メタン)と、液体酸素をロケットエンジンで燃焼させて推力を得る新しい推進系です。
性能は液体水素推進系と固体ロケットとの中間程度ですが、液体水素に比べてLNGは密度が高いため、推進系全体を小さく出来る、宇宙空間での長期間の貯蔵に適している、安全性が高いなどの特性があり、液体水素推進系などと組み合わせることにより将来の多様な宇宙活動に対応した自在な宇宙輸送システムの構築を可能にします。
(写真:JAXA提供
⑥水再生モジュール(地上機)
尿の85%、飲み水に再生…JAXAが装置開発(2019年7月26日)
報道陣に公開された浄水装置 (茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センターで)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、尿を飲み水に変える宇宙飛行士向けの高性能浄水装置を開発した。今秋にも国際宇宙ステーション(ISS)で実証実験を行う。将来的には米国が計画し、日本も参加を検討中の月上空の有人基地「ゲートウェイ」での導入を目指している。
この装置は樹脂製フィルターによる不純物の除去や電気分解、透析などの処理で、1日最大0.8リットルの水を作ることができる。処理の際に温度や圧力を高めることで、尿を水に変える「再生率」を85%以上に高めた。現在ISSで使われている米航空宇宙局(NASA)の装置の再生率は70~80%程度。
装置は今秋にも米国の補給船で打ち上げられ、ISSで半年間稼働する予定。試験では装置で作られた水の一部を地上に持ち帰って水質などを調べる。
JAXA有人宇宙技術センターの松本聡主任研究開発員は「将来、月や火星を人が探査する際に水を効率よく使う技術は非常に重要になる」と話した。
装置名:水再生モジュール(地上機)
顧客名:栗田工業株式会社
エンドユーザー:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
当社では上記栗田工業殿製作、「水再生モジュール」の 地上機の組立に一部ご協力させて頂きました。 実際にISSへ打ち上げられる実機とは別に、実機と同じ仕様の装置を地上 にも待機させ、ISSでの実証実験中に、何かトラブル等があった際に、地上で検証を行う事を目的とした機体となります。
「こうのとり」(HTV)とは
宇宙ステーション補給機「こうのとり」(H-II Transfer Vehicle: HTV)は、日本が開発・運用している、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶための無人の宇宙船です。HTVは、H-IIBロケットに より種子島宇宙センターから打ち上げられ、ISSに接近後、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を用いてISSに結合されます。そして、食糧や衣類、各種実験装置など最大6トンの補給物資をISSに送り届け、補給を終えた後は、用途を終 えた実験機器や使用後の衣類など不要品を積み込み、大気圏へ再突入します。ISSに結合中は、ISSの搭乗員が中に入って船内物資を移送することができます。尚、現在のHTVは大気圏突入後、燃え尽きてしまいます。
H-ⅡBロケット
「こうのとり」(HTV)
国際宇宙ステーションISS
■JAXA宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)特設サイトより引用
URL:http://iss.jaxa.jp/htv/overview/ (C)JAXA